「小鍛冶」シテ河井美紀 撮影)芝田裕之
能をご覧になったことはあるでしょうか?
能は歌舞劇で能舞台という独特の舞台空間で、能面をかけた演者が、静かな中にも濃密な空気感を放って演じています。
そんな能の詞章を謡ったり、舞ったりするのが能のお稽古です。
お稽古としてできることをご存じない方も多いので、是非とも知って頂きたいと思っています。
と申しますのも、私自身が能と出会ったのがかなり遅く、社会人として仕事をして7年ほど経った頃でした。
初めて公演を見た時には、"こんな世界があるのか"と大変驚きました。
舞台空間はもちろんですが、お囃子の音やその掛け声、地謡の声の響き、能の衣装やすり足の美しさ、日本人の美意識がこれでもかと詰め込まれており、また観客席に座っていても圧倒されるエネルギーを感じます。
そうすると、この世界を実際に自分でも体験してみたくなります。
実際に自分でもお稽古を始めると何とも面白いです。
意味が分からないままにも先生の謡や仕舞をなぞり、どうしたらできるようになるのかを自分の内側を見つめて考えます。
お稽古を通して自分自身を見つめるようになります。これが能のお稽古の醍醐味ではないでしょうか?
私自身、玄人としては遅いスタートでした。
ですので能楽師の家に生まれた方や、小さな時からお稽古としてされてきた方とは違う、大人から始めることの難しさを知っています。
また能はまだまだ男性社会ですので、男性の中で謡う大変さも経験してきています。
お稽古される方は女性が多いですので、女性に習うのはとても入りやすいと思います。
そういった経験から大人の方が始めるのに分かりやすいお稽古ができればと思っています。
下記に1つでもあてはまる方は始めてみてはいかがでしょうか?
☑️ お腹から声を出したい方
☑人前で表現したい方
☑和の美しさを身につけたい方
☑伝統芸能に触れたい方
☑胆力をつけたい方
☑着物を着る機会の欲しい方
☑能を通して自分の成長を感じたい方
☑謡の詞章の美しさや響きを感じたい方
☑️女性能楽師に習いたい方
やってみると「すごく楽しいです!」と、のめり込んでなさる方が多くいらっしゃいます。
難しそうと思っても皆さん最初は同じです。
一歩ずつ歩んで参りましょう!
お稽古は謡・仕舞と2種類あります。両方又はどちらか片方でもしていただけます。
但し、仕舞は謡がベースになっておりますので、謡と合わせてしていただくとより分かりやすくなります。
【謡】能の詞章を腹から声を出しながらお稽古致します。全身を使いますので、大変気持ちの良いものです。また美しい詞章に触れることで感性も開いていきます。
【仕舞】能の見せ場の一部分を舞います。女性のゆったりとした美しい動きや、龍神のような颯爽とした舞など様々な動きを致します。
<お稽古スタイル>
個人稽古:一対一の形でお稽古致します。ご自分のペースでされたい方、他の方がいると集中出来ない方はこちらをおすすめ致します。
団体稽古:複数人数でのお稽古です。分からないところがあっても他の方がいると安心感があります。他の人の謡を聞くこと、また舞を見ることも勉強になります。
<お稽古場>
のうのう舞台(のうのう事務所3階)
東京都新宿区矢来町47‐15
東京メトロ東西線『神楽坂』駅 2番出口(矢来口)より 徒歩2分
団体クラスは月2回。火曜日又は水曜日にしております。
個人稽古は応相談となります。まずは団体稽古の体験にお越しください。
19時~20時謡クラス
20時~21時仕舞クラス
※体験も随時受け付けておりますのでお気軽にお問合せください。
直近のスケジュールをお知らせ致します。
※体験料金1クラス3000円
※仕舞体験のみ足袋をお持ちください。扇は貸出ができます。
お申込みは問合せフォームよりお願い致します。